江南波覇

with a little sense of spirit of voyage

蘇州・滄浪亭

倒霉与幸运之间

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思わぬ幻想的な角度

こんにちは。春節期間中の予定が少し変わり、明後日まで蘇州に滞在することになりました。先日、コロナウイルスの感染がUWC中国校のある蘇州市でも確認され、只今みんな絶賛大騒ぎです。しかも春節の大移動ともタイミングが被り、かなり警戒しています。

そんな中、今日は運よく中国人の知り合いの家の春節ディナーに誘ってもらえ、ネットの環境も抜群に良かったので、気晴らしにブログを更新することにしました。

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滄浪亭の外から見た景色

今回は、折角中国に滞在していて中国語も学んでいるので、タイトルを中国語にしてみました。この稿は先日のとある日の出来事についてです。その日は、とてもついてない一日だったのですが 、ちょっと「おぉ!」となる発見もあったので、最終的には悪くはないな、ということにしました(苦笑)。最初は不満たらたらの部分もあるかと思いますが、なるべくサクセスストーリー仕立てにするので、温かい目で読み進めていってください。。。

その日は、蘇州郊外でホストファミリーの家に滞在している、今年度最も仲の良い友人と山塘街や虎丘山等、僕が蘇州で訪れたことのない観光地を回る予定でした。僕たちは二人とも綿密に計画を立てたり、物事をある程度想定通りに進めたりすることが好きなタイプなので、前日の夜も30分間電話越しで話し合い、胸を躍らせて準備していました。

しかし翌朝、集合場所の駅に行くため電車を乗り換えていた最中、急にその友人が来れない、と連絡してきたのです!!!!え?なんで?ホテルから40分くらいかけて来て、もう少しで集合場所に着くのに、このタイミングで?もう色んな疑問が頭の中を錯綜して、パンクしそうでした。しかも、急遽蘇州に一人で滞在していた分、ずっと孤独で、誰か知り合いに会いたいという気持ちがいつも以上に強かったので、期待を裏切られ、抑えきれない怒りも湧き上がってきました。

パニックなまま、プラットフォームで直立不動となり、その友人とチャットを続けると、来れない理由はどうやらホストファミリーがコロナウイルスを心底恐れていて、友人を外に出したくなかったからだ、と判明しました。これには流石に納得しましたが、でも何で前夜の段階でちゃんとホストファミリーと話し合っておかないんだ!と僕の憤激は止まりませんでした。

しかし、腹を立て続けていてもどうしようもなく、結局ホテルに帰るより、目的地を少しでも散策したかったので、南門駅(集合場所)に着いた後、近くの滄浪亭へ足を運び、見学することに決めました。

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よく見るとトリックアートみたいな通路

蘇州中心部は他の都市と比べると学校からの距離が断然近いのに、ほとんど巡ったことがなく、滄浪亭もそのような場所の一つでした。

蘇州は、市内に散らばる伝統的な中国庭園がとても有名で、拙政園などがその代表です。いつでも行けると思って先延ばしにして早一年半。。。滄浪亭を訪れてからは、もう少し早く一個一個回っても良かったなと思います。

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建物や庭園内の竹藪・樹々もそうですが、一番観察のし甲斐があったのは、この窓です!よく注目してみると、いたるところに独特なデザインの窓があり、加えてそこから見える景色も計算されているようで、パパっと見学を終えようとしていたところ、思わず各々じっくり見入ってしまいました。

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回廊沿いに並ぶ窓はすべて違うデザイン

この窓を観察しながら、いろんな想像を膨らませていると、自然と心が落ち着き、さっきまでは何であんなに怒ってたんだろう、とウイルス感染区域拡大中に友人を誘った自分もばからしく感じられてきました。

そんな中、歩き疲れて一息ついていると、友人から再度連絡が来て、結局ホストファミリーの息子と、僕たちが最初に会う約束をしていた駅に来るとのことでした。

もう今年で一番(といっても一か月も経ってませんが)嬉しかったです。滄浪亭を一緒にぐるぐる回るのは出来なかったけど、結局この孤独感から抜け出せる喜びは何にも代えがたく感じました。

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瓢箪。。。?

最後にこれまた奇怪な穴をくぐり、滄浪亭をあとにしました。

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君たちは入園料がいらないから、いつでも見に来たいよね、そりゃ

あ、この猫を見て思い出しましたが、滄浪亭の入園料は中国の他の庭園や観光地と比べて驚くほど安く、たったの15元で見学できるので、個人的にかなり推薦します。

友人と落ち合った後は、生憎の雨でしたが、そんなのも気にならないくらい会話を弾ませながら、盤門の川沿いと市の城壁を歩いて回りました(あまり写真映えしなかったので、ここでは何も撮りませんでした)。

なんだかんだあったけれども、また一個自分の知らなかった蘇州の魅力に触れられ、自身の計画に固執する姿勢ももう一度見直せ、また最終的には友人にも会えたので、個人的には満足できた一日でした。

最後に、wi-fi環境が良いと先述しましたが、一部の写真はアップロードできなかったので、学校に帰ってから掲載します。楽しみにしておいてくださいー

それでは再見~

 

*宣言どおり、追記します。

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Chinese Cultural Evening

春節が始まります

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毎年恒例、CCEの最初を飾る獅子舞

ブログを始めてから更新頻度が高めですが、決して三日坊主的に、最初だから興奮しているのではなく、この学校でそれなりに多くの特筆したいイベントがあるからです!竜頭蛇尾にならないよう努めます。

それはそうとして、中国に興味のある方も、ない方も、近年中国の「春節」を耳にしたことのある人が、多いのではないでしょうか?春節とは、いわゆる陰暦の旧正月です。毎年1~2月頃に10日ほど続き、その年の暦によって、具体的な時期は前後します。

「爆買い」という言葉はご周知のとおり、最近中国からの観光客が増えていますよね。特に、この春節の時期は日本の冬休みに相当し、中国全土が総移動します。そして、僕個人の周りを見ていると、帰省する友人もいる傍ら、タイや日本に遊びに行く家庭も驚くほど多いです。

日本政府観光局の2019年2月の訪日外客統計を見ると、250万人の訪日外国人観光客の内、中国本土・台湾・香港の中華圏からの観光客が、約半数を占めていることが分かります。僕も日本にいた頃のこの時期は、街中でより多くの中華圏の方々が観光していた印象があります。ニュースなどでも、春節の経済効果などが頻繁に取り上げられていました。

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S.H.Eの【中國話:Chinese】というラップソングのカバー

そして、ここUWC常熟校では、毎年春節の始まる直前の金曜日に「中国文化晚会/Chinese Cultural Evening(CCE)」というイベントショーが催されます。同じ中華圏のUWC香港校でも開催されているようです。

これは、毎年春節の大晦日から元日にかけて、中央广播电视总台が放送する「春节联欢晚会」を模倣したもので、組織委員会の生徒を中心に、生徒や職員が演目を披露します。

学校の一大イベントだけあって、地元の生徒の家族が見に来るだけではなく、学校の設立者・地元政府からの来賓・生中継を行う電波放送局など、様々なゲストが来校し、このCCEを鑑賞します。ショーの見ごたえは、僕の表現力では著せないほど、素晴らしく、会場中が演目ごとに歓声に包まれます。

因みに、僕は去年勇気を振り絞って、総合司会の一人を務めました!緊張は限度を通り越し、虚実の区別がつかないくらいでした。脇汗が止まらず、脚もずっと痙攣していましたが、本番はとても楽しく、仲間と共になんとかやりきりました。今年は、観客兼出演する友人のカメラマンに徹しました。

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ドラゴンダンス。見た目以上に素材が重いですが、軽やかに操られ、生きているかのようです。

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見た目は京劇に似ていますが、地元蘇州の昆曲という伝統演目です。

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UWCならでは?西洋の楽器と中国の曲のコラボレーション

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中国・台湾・香港の生徒と教職員によるコーラス

全体としては、今年は音楽系の出し物が多めの印象ですが、どれもこれも見飽きません!武芸や空竹という演目も会場を沸かせました。

例年学校のYouTubeのサイトで、CCEの様子がライブ配信・アップロードされるので、UWC常熟校のことを知る上で、是非参考にしていただきたいです。

UWC Changshu China - YouTube

最後に、僕はこの春節期間中、最終学年として勉強に励みつつ、青海省出身の友人の故郷も訪れる予定です。春節期間中の中国各地は、とにかく華やかで、真冬にも関わらず、ずーっと賑やかです。時間のある時に、僕の旅行記についても、更新していこうと思います。

それでは再見~

 

一月の雨

凍えるような一月の雨。。。。ずっと待ち焦がれていました!

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寮より。奥に常熟市自慢の自然の一つ、虞山が見えます。

ものすごくどんよりした天気。一日中バラバラ大粒の雨が降り続きました。しかも、気温がグンと下がって最高気温が摂氏5度。日本にいたら、憂鬱になっています。

でも、今朝寒さで目が覚め、携帯をいじっていたら、もう胸が躍ってワクワクが止まりませんでした。

ここ常熟(と、大概の他の中国の都市)では、近年だいぶ改善されつつありますが、冬の空気汚染に頭をかなり悩ませられます。空気質指数(AQI)なるものを毎朝確認しているのですが、先日は250を超え、もう唖然。一応下に指数の解釈を載せます。

常熟大気汚染:リアルタイムPM2.5大気汚染指数(AQI)

  • 0-50:良い
  • 51-100:並
  • 101-150:敏感なグループにとっては健康に良くない
  • 151-200:健康に良くない
  • 201-300:極めて健康に良くない
  • 301以上:危険

*因みに同サイトを使って検索したら、東京23区の現在の値はおおよそ20前後でした。こうやって見ると、250がどれだけ大きい数字か、お判りいただけるかと思います。

そして、今朝はなんとたったの17だったのです!!前置きが長くて申し訳ありませんが、是非この感動を分かち合っていただきたくて。。。雨が降る日は(聞いた話だと)空気中の汚染物質が、雨粒とともに地面に落ち、大気汚染が軽減されるそうです。

 

そして胸躍った最大の理由。

それは、ここ数日ずっと我慢していたジョギングにようやく行けるから!!!

今後詳しく書きますが、僕はUWC常熟校でmarathon clubというものを立ち上げ、週一で学校に隣接する昆承湖の8kmコースを、メンバーと一緒にジョギングしています(湖全体を一周すればちょうど21kmくらいになります)。けれど、日本の部活で長距離を毎日走っていた身としては、週一で8kmだけでは物足りず、天気の良い日は基本走るのがポリシーです。また、空気質指数が150を超えると、屋外での運動は禁止されます。

待ちに待っていた雨、そして澄んだ空気!今日は運よく授業がなく、課題を終わらせた後、さっそく思う存分ジョグをしてきました。

勉強のプレッシャーから解放された40分間は最高でした!

日本にいた頃には想定していなかったことの一つですが、常熟で改めて日本のきれいな環境のありがたさを、しみじみ実感しています。

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一緒に雨の中走ってくれたメンバーと

 

常熟では長距離の大会が少ないですが、学校で集めた有志と時々ハーフマラソンに参加してきました。これからも、、、勉強の合間を縫って、、、空気が良ければ、、、

最後に、marathon clubは正確にはCASというUWCでの課外活動のひとつで、これも追って説明できたらな、と考えています。興味のある方は是非UWC ISAKのページを参照にしてください。

CAS - UWC ISAK Japan/JP

それでは再見~

初めまして!

こんにちは!

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蘇州市常熟にあるUWC

 ボバです。

2018年に日本の高校を辞め、現在は蘇州市常熟にあるUnited World Collegeに派遣されています。

以前にもブログを日本人在校生で始めようとしましたが、学校生活が多忙すぎ、結局断念してしまいました。けれど、そのあとの半年間なぜだかそれがずっと頭の片隅に居座り続け、熟考の末このタイミングで個人でブログを再開することを決めました。

というのも、今の自分が置かれている環境は、毎日が刺激的でありながらも、ありとあらゆる面で新しさがゆえの困難や挫折に直面します。

今後可能な範囲でもっと共有したいですが、

  • ずっと日本の公立で、UWCに来る前はいわゆる純ジャパ
  • 一般的(?と同期や他の留学生の方々を見ていて思う)な留学生が参加するような学校や団体、大会などに接点がなかった
  • それ以外もいたって平凡(ざっくり)

な僕は、UWCでの生活の中で根底から”自分”というものを考えさせられました。

それは、楽しいし、

衝撃的だし、

かなりきつい。

留学だ、すごい!と直感的に考えている同世代を見ていると、どうしてもこの現実をもう少し共有し、僕なりの観点を紹介したくなります。

そして、ありきたりな原点を訊きたい。

 

”自分”。。。?

 

自己紹介もままなってませんが、ブログを開設する動機をお届け出来ていれば、幸いです。更新頻度、内容、期間などはまだまだ未定ですが、質問やリクエストがあれば是非コメントお願いします。それでは再見~