去年の今頃。。。
一か月ぶりです!
今日は。いきなりですが、Covid-19のことは、今このブログでどう嘆き綴ろうとも進展することは何もないので、潔く割愛します!
エッセイや成績表などの書類出願を終えてから、何か月も辛抱強く合否を待ち続けるアメリカの大学受験。それを形容する表現に"waiting game"というものがありますが、ウイルスの現状もその通りですよね。確かに予防やワクチン開発で収束は早まるかもしれませんが、一般人の僕(波覇)からしたら、今はただこの不可抗力に耐えて、耐えて、耐え忍ぶことしか成すすべはありません。
とは言っても、他のUWC校とは違い、荷物もまとめられず、卒業式や別れの挨拶の一つもないまま学校を後にして早二ヵ月。悲しすぎる反面、毎日去年の同じ時期に撮った写真を見返すと、たったの一年前は大して何の感情も抱いていなかった平凡な日常の一角が、心を潤してくれます。今流行りの何事も"virtual"で片づけてしまおう、という波に呑まれたのかして、写真を見るだけで僕はその世界に迷い込める気がします。
今回は、皆さんにUWC中国校の春の訪れや日常(2019年)がどういうものだったのか、運が良ければ一緒に迷い込んで見ていただきたいです!(運が悪ければ、中国校の参考情報程度に流し読みしてください)
以前のブログを読んでご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、中国校は昆承湖という一周21kmくらいの湖に面しています。学校から見て対岸には、近年開発が進むエリアが一望でき、夜になると中国らしい紅い派手な電子公告が学校からも見えます。図書館には夕方以降勉強をしに行きますが、休憩時にテラスに出て眺める夜景はアカデミックなストレスを一時的に忘れさせてくれます。
とは言いつつ、図書館も生徒で混んでいて、なかなか思うようにストレスを発散できないことが多々あります。そんな時は思い切って図書館を出て、学校の敷地内を一周ぶらぶら散歩するのがルーティーンです。人が意外と少なく、爽快です。それでもまだ、、、な場合は諦めて寮に戻ります。
そして日本で春といえば欠かせないのが桜ですよね。留学中の去年はそんなことすっかり忘れていましたが、ある日いつも通りジョギングをしていたら、日本で見慣れた光景が目に飛び込んできて、唖然としました。しかも、異国の地であるという事実も忘れてしまうほどに豪華な桜並木が100メートルくらい続いていて、ほのかな優しい花の香りもしっかりとあって、すかさず写真に収めました。
また、この時期は年度末が近づいていることもあって、各学年の成果の発表会がポツポツ催されます。上の写真はFP (Foundation Program; DP1の一つ前の学年。日本でいう高校一年生) の発表会が図書館で開催された時のもので、僕はFPの友達がコーヒーを淹れたり、トルコ料理を研究したり、車のタイヤからリュックサックを作ったりしていたので、それらをメインに見に行きました。普段はラフに過ごしている彼らも、この時はとても張り切っていて、試行錯誤を凝らした作品に驚きました。
台湾の少数民族出身の友達は、自分で作った伝統の織物を展示し、部族の歴史や織物に込められた意味と思いを説明してくれました。地理的な距離は近いのに、全く違った文化があることを知れたのは、僕にとっても大きな学びでした。
勿論、この時期の生活は楽しいことだらけではありません。DP2は、日に日に近づく最終試験(国際バカロレアディプロマ取得に必要な卒業試験)に向け、図書館や教室に缶詰めになって猛勉強しています。そんな彼らを応援しつつ、息抜きもしてもらいたい!ということで、少し余裕のありそうなDP2の友達を図書館から突如連れ出し、彼の地元の楽器を持参し、みんなでそれを叩いたり、談笑したりして束の間の息抜きを楽しみました。
DP1も例外なく学年末考査があるので、DP2に追随してテスト勉強に明け暮れる日々でした(結果は報われませんでしたけどね())
ここで一旦去年の春と日常の紹介を終わります!勿論実際はもっとたくさんのイベントとか楽しいこと、傷ついたこと、立ち直ったこと、がありますが、タイムリーにカメラを持っていなかったので、それらは思い出の中だけに残しておきます。
それでも意外と多くのものを写真に収めていた自分の変な癖には、我ながら今絶大に感謝しています。重くて載せられないものもありましたが、以上の写真を楽しんでいただけたら嬉しいです。今後も何かしら投稿していこうと思ます。
最後に、写真を漁っているうちに、今年度の写真だけど、どこか仄々していて、現状に対するどうしようもない悲しみや憂鬱からふと僕を解放し、肩の力を抜いてくれるものを見つけたので、おまけに追加します。
それでは再見~!