江南波覇

with a little sense of spirit of voyage

台湾の近況

2021年は日台間の交流が再開すると思いきや

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晴れたが吉日と33キロを爆走して観に行った淡水の夕日

明けましておめでとうございます!と素直に言えそうにないお正月ですね。。。

前回の記事を書いた時は、年を越せば日本の感染状況も落ち着くのかな、だったら、自分がワーキングホリデー制度を使って台湾のビザ申請をしたこと、空港での通関から検疫ホテルでの15日間の隔離談、等々を書いて今後台湾に渡航する方の参考になれば、と考えていました。

結果、愕然としてます。

勿論日に日に感染者数が急増していることも、近々帰国しないといけない身として危惧していますが、感染が拡大する中、初詣だったり、大人数での年越しだったり、ちょっと首を傾げてしまう行動を取る人が少なからずいることにも、驚きました。

加えて、先月末、253日間新規感染例がなかった台湾でも感染が確認され、数日間一気に警戒態勢が高まっていました。しかも、感染源のニュージーランド国籍パイロットの無責任な行動がより一層波紋を広げています

もうすぐでコロナ禍に巻き込まれてから1年が経ちますが、社会全体がバラバラのまま、結局歩調を合わせられないまま、軌道修正に至らず1年が過ぎ去っていき、切ないです。

ただ、その根本的な団結力の欠如は、一個人の切ない感情だけではなく、各国の「鎖国」をも引き起こしています。前回予告したとおり台湾のワーホリ制度について書こうと思った矢先、どうやら日台間のワーホリビザの発給が一時停止している、というのを耳にしました。ビザを既に持っていれば入れるそうですが、日本と同様、台湾も今後ほぼ全ての外国籍の入国者を受け付けないようです。

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台湾の検疫ホテルでの食事

苦盡甘來」(因みに日本語でも中国語でも発音が同じ)という言葉がありますが、今ちょっとずつ状況に応じて我慢をして、自由を取り戻せたらいいな、と思います。

台湾での隔離については、既に分かりやすいブログ記事が「留学プレス」

www.ryugakupress.com

に投稿されていたので、渡航予定のある方は是非活用してみてください!

個人の経験だと以下の三点が知っトクです。

  1. マストアイテムは部屋干し用の洗濯洗剤、スポーツウェア(外に出られないので、乾きやすい薄手で十分です)、本。
  2. 日本からわざわざ小腹がすいた時用の軽食を持ってくる必要は無し。Foodpanda か Uber Eats を使えば、出前を頼めるだけではなく、スーパーに売っているような生鮮食品や軽食、現地のタピオカミルクティーも買えます!
  3. 携帯を普段あまりチェックしない方は、隔離期間中のスマホ依存や、政府機関からの抜き打ちチェックの電話への応答、等に注意。

その他、僕個人は、現地の知り合いからの差し入れや、同じく違う国で隔離中の友人とのビデオ電話などを通じて、精神的なストレスを緩和させました。体がなまって気分が悪くなることもあるので、渡航前に隔離期間中に部屋でできる運動を確認するのもおススメです。また、時間間隔を保つための自分なりの対策(規則正しい生活、窓際で日光浴、日記をつける等)も事前に考えておくと、余計なストレスを省けます。

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強風と先端科学技術工業地帯以外に何もないことで有名な新竹

そして次回の予告、、、?

今回の投稿では何かと負のオーラが前面に出てしまったので、次回以降の投稿(いつ書き終わるか分からない台湾旅行記)で紹介したい都市の綺麗めな写真を載せ、ネガティブ度を紛らわせたい思惑です。

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ガイドブックの表紙にもなる彩虹眷村

台中は天気がよい、且つ台北や高雄ほど開発されいないから適度に住みやすい!ことで知られています。

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映画「KANO 1931海の向こうの甲子園」で一躍名を馳せた台湾の野球

日本統治時代の影響が色濃く残る嘉義。野球場、神社、監獄、ヒノキの伐採所・管理事務所、等々観光名所のほとんどの場所で日台関係の歴史を学ばされます。

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殿堂的名所、九份台北と思われがちですが、正式には新北市です

個人的な感覚だと神奈川と埼玉的位置づけの新北市台北を取り巻く一体を指し、板橋(いたばし、ではなくバンチャオ)や九份といった大きな観光スポットもあります。

基隆の写真は無かった、、、(今週末に行く予定ですが)台湾で一押しの夜市があったり、映画のロケ地としても頻繁に使われる絶対に訪れるべき北部の港湾都市です。

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卜肉はおやつにパクパク食べます

通年の降雨で悩ましい宜蘭ですが、三星葱(と蔥抓餅)だったり、温泉だったり、台北から小一時間もあれば行けたり、いうほど悪くはないです。

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台湾で最も古い孔子廟。僕が行ったときは有料でしたが、普通は無料らしいです

古都台南。台湾に移住できるなら絶対住みたい!食事も美味しければ、老街もあるし、路地裏文化も盛んで、町全体に漂うのんびりした空気が忘れられません。

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高雄市建設百周年を記念して始まったライトアップ。台湾第二の都市の風格です

基隆と同じく、港湾都市として発展してきた高雄は、近年バイリンガル教育にも注力し、洗練された街並みだけでなく、人材面でも更なる磨きをかけている模様です。

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国立の水族館では夜寝泊りができるんだとか

海、海、海、の屏東。墾丁のビーチは夏に戻って来られたら、訪れたいです。高雄市内から車で片道40分程度にある東港の魚市場では、絶品の海鮮にありつけます。

もっと見て回りたかったぁ

九州と同じくらいの面積の台湾ですが、残念ながら今回すべての地域を巡ることはできませんでした。東部や離島は交通もやや不便で、将来お金を貯めて足を延ばしたいです。また、秋から冬にかけての滞在だったため、媽祖の行進や夏に本場を迎えるマンゴーなど、まだまだ堀つくせていない一面が多々あります。

来学期以降機会があれば、もっと、もーーーっといろんな台湾を探索したいです。

おまけ

www.youtube.com

ここまで来ても台湾の魅力がいまいち伝わってこない、あるいはもっと台湾の文化について知りたい!という方は、是非台湾ドラマを一度でもいいので観てみてください、、、!高画質だし、プロットも日本や韓国ほどありきたりでないし、それぞれのドラマに個性があります。

「我們與惡的距離」は普段ドラマを観ない台湾人の友人も絶賛するくらい人気を博した台湾ドラマです。文学チックな主題歌のMVからも分かるとおり、やや暗めな作品ですが、それだけに見応えもどしっとあります。是非是非!

それでは、再見~

大学一学期目終了の間近&予告

気が付けば。。。

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ザ・台湾な一枚

この前数時間かけてブログを久しぶりに更新したと思ったら、またもや時間があっという間に経過して、いろんなことを書き溜めていました。

そしてよくよく考えれば、コロナで中国を緊急脱出してからもう10か月。「2週間後には来れるよー。テストは予定通りやりますよー。(ニヤリ)」なんてアナウンスされていたのに、テスト、プロジェクトウィーク、卒業式、そして入学式すらもすっ飛ばして、すっかり大学生になってしまいました。ここまで節目節目の行事が抜けていると、いっそのこともう少し悲劇的なことが起こって、後世に語り継がれていく武勇伝にならないかな、なんて不謹慎な考えが湧いてきます。

ともかく、後述しますが、折角多難な今学期を乗り越えたのだから、振り返りも含めて、ぼちぼちまたこのブログを更新していこうと思います。

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台湾にも”神”社?本殿は焼失したそうですが、手水舎などが残っています

し、か、し、

あまりにも沢山のことを書きそびれていたので、この投稿では軽く今学期の背景を説明した後、今後冬休み期間どういった投稿を書いていくか思いつく限り書き連ね、予告編とします。ただ、予告編というとやや語弊がありますし、必ずしもとっても面白いことを書いていけるかは、保証しかねます。そもそも、予告編といいつつも、八割方今後の投稿に関するメモというのが実態で、時間管理能力の低さから予告した内容もすべてお伝えできるか、分かりません!淡い期待と温かい眼差しで是非読み進めていってください。

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久しぶりに晴れた日の大稻埕

今学期の背景

さて、まず身の回りの人から寄せられる最も多い質問にお答えします。

何で台湾にいるの?

勿論、大学にはちゃんと通っています。オンラインで。主に早朝と夜。

このことから推測できる通り、アメリカの大学に通う身として、今学期は時差の影響で大学に関わる様々な行事になかなか参加できませんでした。僕の大学はニュージャージー州にあるので、アメリカ東部時間を基に大体のプログラムを設計しています。そして、その東部時間と東アジアの時差は半日以上!つまり、彼らの所謂午前から午後の時間帯(=大学でイベント、クラブ活動、ミーティング等が行われる時間帯)は、東アジアだとほぼほぼ深夜で、彼らがホストする行事に参加し続けるためには、昼夜逆転の生活を送らなければなりませんでした。

ここで迫られる選択肢は、

  1. よし。授業料も払ってるし、大学がとっても好きだから朝晩関わらず、計画されている通り、行事に参加しよう。
  2. えー。。。自分はアナログ人間でそもそもオンラインで人と関わることが苦手だし、夜11時には頭がクラクラしだすから、健康を優先して、今学期の大学の行事はパスしよう

僕は典型的な2のタイプなので、ほぼすべての行事を不参加、或いは録画された動画で終わらせました。しかし、だからと言って1のタイプの人を理解できない、という訳ではありません。こればっかりは、その人の体質・好みが全てです。

ただ、行事に参加せず、通常通り朝起きて夜就寝すると、日中のほとんどの時間がスッカスカだということが判明しました。

大学生になって、実行できることが各段に増えたのに、大人しく居座ってなんかいられない!

どうせなら、ずっと訪れたかった台湾から授業を受けたい!お、ここに台湾でインターンを日中行う機会がある!応募しよう!受かったー!

という、後半は適当になりましたが、9月のはじめとんとん拍子で日本脱出が決まり、台湾に落ち着きました。インターンも自分のマイナー取得の必須要件をクリアするものだったので、一石一万鳥な絶好の機会でした。

台湾に到着してからは、まず実質15日間の厳しい隔離を行い、その後は大体以下のようなスケジュールで毎日過ごしていました。

5:00ー5:30起床、ニュースチェック、授業準備

5:30-6:30授業があれば参加、なければ宿題

6:30-8:30宿題、予習復習

8:30-16:00出勤、インターン、退勤

16:00-18:30自由時間(主にジョグと買い物)、風呂、夕食

18:30-19:00ニュースチェック

19:00-22:00予習復習

22:00-23:00授業、就寝

水曜と金曜は授業のコマ数が多く、インターンとして働く時間がないのでお休みし、例外的に午前中いっぱい授業を受けました。

時たま訪れる短い休暇期間や、割と余裕のある週末などは、友人と台湾各地を巡りました(今日の時点で、台北、新北、基隆、新竹、台中、嘉義、などを訪れました。今後は、台南、宜蘭、高雄、屏東などを訪れる予定です)。プチ旅行の写真をよくSNSに投稿していたので、日本や他の国にいる友人には、大学を辞めて遊びまくっている、なんてよく勘違いされました。自分で宣言するのもなんですが、思いっきり多忙な毎日を送っています!

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雨の中台湾人のなかで割と近しい友人と観に行った野球。失笑するほどの惨敗でした

予告

さて、長々と背景を綴ったところで、テンポよく今後投稿したい内容を頭に思い浮かんできた順にリストアップしていきます。

  • コロナの中、どうやったら台湾に行けるの?ビザ、PCR、隔離、その他注意事項をまとめます。
  • 台湾旅行記(上述の都市)
  • 台湾日常生活記(主に台北:気候、人、食べ物、買い物、交通、行政手続き、その他便利な情報)
  • 大学生記(主に今学期取った授業)
  • 台湾・中国文化の発信(映画、音楽、文学)

また、来学期、ようやく自分のキャンパスに行けることになったので、それに向けてアメリカでの生活に関することも少し触れるかもしれません。

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また台湾に来る機会があれば、友人ともう一度訪れたい場所

もっと書いて欲しい内容などがあれば、コメントください。

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毎度毎度すぐ更新すると言っておきながら、すぐ溜めてしまうので、再度強調します。

淡い期待と温かい眼差しで!

それでは、再見~

生存確認

計画

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昆承湖と中国校のキャンパスの一部

 久しぶりすぎて、「お久しぶりです」と言うか「改めてよろしくお願いいたします」と言うか迷っております、波覇です。

あのブログ終わっちゃったよね~、と呑気な知り合いによく指摘されますが、正式にはまだ終えるつもりは全然ありません!ただ、もともと中国やUWC中国校、あわよくば卒業後は大学についてブログを書き、これらの場所の知られていない魅力を発信していく予定だったので、そもそも中国にも大学にも物理的に行けず、刻々と事態が急展開していく中でその時々の「正しい情報」もお伝え出来そうになく、絶賛執筆休止しておりました。

今回は、ただ「生きてますよー」と宣言すると同時に、休止期間中に起きたこと、これからの計画(もどき)を書ければと思います。箇条書きで順に説明していきます。

休止期間中に起きたこと

  1. IBの最終試験が中止になった(試験の有無が将来的に大きく影響するのでとても複雑な心境だったうえに、この時点で中国に戻る理由が表面上無くなったので、喜んでいる場合では全くありませんでした)
  2. アメリカの某総合大学に受かった
  3. アメリカ大学進学用の奨学金に受かった
  4. 中国に卒業前に戻れなくなった(オンライン卒業式。避難からおよそ4か月後)
  5. 卒業
  6. オフラインで開催予定だった某会議をオンラインで敢行した(しかし、仲間の企画・運営者に本当に恵まれ、オンラインでも多くの学びを得ました)
  7. 中国が国境を開かず、新規ビザも発行停止のため、中国校の来年度が危機的状況になった(8月10日現在でもまだ目途は立ってません)
  8. 進学予定の大学もリモート授業になった(8月8日)

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南京から成都に向かう高速鉄道内にて

中国校で一年生の頃、四川省成都市(昨今某国領事館のうにゃむにゃで舞台となったあそこです)に友人と37時間もかけて地獄の鈍行で行ったことがあり、「これを乗り切ったから、あとは何でも耐えられる!」と自信を得ましたが、今大きく揺らいでおります。様々な反省を行えたので一概に無意味とは断言できませんが、まさか7か月もこの「避難」が続くとは思っていませんでした。そして、これがまだまだ続くんですね、、、

友人と話しているのは、百年後に孫やひ孫に語る武勇伝として気長に乗り切ろう、ということです。確かに、そこまで長期スパンで考えてみたら、目先の不透明感による緊張も少しは解れます。とりあえず、コロナでその百年後が抹消されないように足掻いていくつもりです。

一つ、どうしても残念なのは、悩みごとがあってもなくても走れば肩の余分な力が抜け、前向きになれた昆承湖の写真や動画が何故かほとんど残っていない、ということです。悲劇。

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遠くに虞山の稜線、手前に中国校が見えます

まあ、走っている時に普段携帯を持ち運ばないので、当然と言えば当然なんですが、、、中国のお国事情によって、Google Mapにも湖の周りの道が載っていないので、さらに伝手が失われています。幸い、何故か目を閉じれば細部までまだ鮮明に思い出せるので、常熟に戻れる日まで記憶を頼りにしていきたいです。

それはさておき、以下に今後どうしていくのか・いけるのか、どのタイミングでブログを更新するつもりなのか、軽く説明したいと思います。

計画(もどき)

  • 大学:ギャップイヤーは取らず、リモート授業のまま大学に入学するつもりです。リモート授業やその他の大学の活動における質や自分と周りの熱意によって、為になりそうな内容をふとした時に書くつもりです。キャンパスに行ける時が来れば、より具体的なことを書きたいです
  • 中国:確実にすぐには戻れないでしょう。国境が開いたとしても、卒業してしまった今、完ぺきに安全な状態に戻るまでは観光としての入国が困難でしょうし、逆に感染を拡大させてしまったら申し訳ないので、皆目見当が付きません。ただ、自分の一個下の代の中国校の国際生が早期に中国校に戻って、IBのカリキュラムを最低限こなしていけることを切実に、今最も、祈っています。将来、機会があればまた中国全土を旅行して、小説と歴史の舞台や大自然を巡ったり、中国茶蒐集も復活させたいです。過去の紀行の記録は気が向いたら執筆します!
  • その他:みなさんと同様、長引く「自粛期間」(僕の場合は「避難生活」の終わりの見えない延長)を通して、いろんな反省や考え事、友人とのある程度ディープな議論をしました。それをひけらかして誰かの役に立ちそうだと判断すれば、ちょこっと片隅に書いていきたいです。大体無駄話なんですが、、、最近の例だと、とある親友の嘆きです:"Hope is quite a double-edged sword if it hinders you from making a decision." 希望って前を向くのに必要なのに、逆によく人を打ち砕きますよね。それも醍醐味なんでしょうが
  • もしかしたら、想定する読者によって日本語と英語をミックスで書いていくかもしれません!

強調しますが、ブログを終えたつもりはありませんので、3か月とか半年に一回、思い出したときに再度生存確認をしていただければ、幸いです。ではでは再見~

追記:そういえば見つけた貴重な一枚

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数少ない昆承湖のエネルギッシュな一枚。こんな日に走ると昇天します

 

去年の今頃。。。

一か月ぶりです!

今日は。いきなりですが、Covid-19のことは、今このブログでどう嘆き綴ろうとも進展することは何もないので、潔く割愛します!

エッセイや成績表などの書類出願を終えてから、何か月も辛抱強く合否を待ち続けるアメリカの大学受験。それを形容する表現に"waiting game"というものがありますが、ウイルスの現状もその通りですよね。確かに予防やワクチン開発で収束は早まるかもしれませんが、一般人の僕(波覇)からしたら、今はただこの不可抗力に耐えて、耐えて、耐え忍ぶことしか成すすべはありません。

とは言っても、他のUWC校とは違い、荷物もまとめられず、卒業式や別れの挨拶の一つもないまま学校を後にして早二ヵ月。悲しすぎる反面、毎日去年の同じ時期に撮った写真を見返すと、たったの一年前は大して何の感情も抱いていなかった平凡な日常の一角が、心を潤してくれます。今流行りの何事も"virtual"で片づけてしまおう、という波に呑まれたのかして、写真を見るだけで僕はその世界に迷い込める気がします。

今回は、皆さんにUWC中国校の春の訪れや日常(2019年)がどういうものだったのか、運が良ければ一緒に迷い込んで見ていただきたいです!(運が悪ければ、中国校の参考情報程度に流し読みしてください)

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図書館から見たYushan Academyという学校の施設の端と常熟のビル群

以前のブログを読んでご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、中国校は昆承湖という一周21kmくらいの湖に面しています。学校から見て対岸には、近年開発が進むエリアが一望でき、夜になると中国らしい紅い派手な電子公告が学校からも見えます。図書館には夕方以降勉強をしに行きますが、休憩時にテラスに出て眺める夜景はアカデミックなストレスを一時的に忘れさせてくれます。

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そんな図書館をYushan Academy方面から見た外観

とは言いつつ、図書館も生徒で混んでいて、なかなか思うようにストレスを発散できないことが多々あります。そんな時は思い切って図書館を出て、学校の敷地内を一周ぶらぶら散歩するのがルーティーンです。人が意外と少なく、爽快です。それでもまだ、、、な場合は諦めて寮に戻ります。

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ランニングコースのラストに思いがけない郷愁

そして日本で春といえば欠かせないのが桜ですよね。留学中の去年はそんなことすっかり忘れていましたが、ある日いつも通りジョギングをしていたら、日本で見慣れた光景が目に飛び込んできて、唖然としました。しかも、異国の地であるという事実も忘れてしまうほどに豪華な桜並木が100メートルくらい続いていて、ほのかな優しい花の香りもしっかりとあって、すかさず写真に収めました。

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FPの発表会

また、この時期は年度末が近づいていることもあって、各学年の成果の発表会がポツポツ催されます。上の写真はFP (Foundation Program; DP1の一つ前の学年。日本でいう高校一年生) の発表会が図書館で開催された時のもので、僕はFPの友達がコーヒーを淹れたり、トルコ料理を研究したり、車のタイヤからリュックサックを作ったりしていたので、それらをメインに見に行きました。普段はラフに過ごしている彼らも、この時はとても張り切っていて、試行錯誤を凝らした作品に驚きました。

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台湾人の友達の作品

台湾の少数民族出身の友達は、自分で作った伝統の織物を展示し、部族の歴史や織物に込められた意味と思いを説明してくれました。地理的な距離は近いのに、全く違った文化があることを知れたのは、僕にとっても大きな学びでした。

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最終試験に向け日夜勉強漬けのDP2の友達を連れ出して、、、

勿論、この時期の生活は楽しいことだらけではありません。DP2は、日に日に近づく最終試験(国際バカロレアディプロマ取得に必要な卒業試験)に向け、図書館や教室に缶詰めになって猛勉強しています。そんな彼らを応援しつつ、息抜きもしてもらいたい!ということで、少し余裕のありそうなDP2の友達を図書館から突如連れ出し、彼の地元の楽器を持参し、みんなでそれを叩いたり、談笑したりして束の間の息抜きを楽しみました。

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そして自分も、、、

DP1も例外なく学年末考査があるので、DP2に追随してテスト勉強に明け暮れる日々でした(結果は報われませんでしたけどね())

 

ここで一旦去年の春と日常の紹介を終わります!勿論実際はもっとたくさんのイベントとか楽しいこと、傷ついたこと、立ち直ったこと、がありますが、タイムリーにカメラを持っていなかったので、それらは思い出の中だけに残しておきます。

それでも意外と多くのものを写真に収めていた自分の変な癖には、我ながら今絶大に感謝しています。重くて載せられないものもありましたが、以上の写真を楽しんでいただけたら嬉しいです。今後も何かしら投稿していこうと思ます。

最後に、写真を漁っているうちに、今年度の写真だけど、どこか仄々していて、現状に対するどうしようもない悲しみや憂鬱からふと僕を解放し、肩の力を抜いてくれるものを見つけたので、おまけに追加します。

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UWC Day の朝っぱらからみんなを走らせ、昆承湖の周りのごみ拾いをした時

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広場舞(訳が分かりません!)と同じくらい昆承湖の公園で行われている凧揚げ。ハリー・ポッターのディメンターみたいで最初は不気味でしたが、後々日常に溶け込みました。

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アドバイザリーディナー!!!本場家庭中華料理 ;))

それでは再見~!

UWC中国校・常熟での買い物 +α

永旺梦乐城(永旺夢楽城)

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味、値段共に最高のミルクティーショップ。日本未上陸(というと響きがいいですね)

長らくご無沙汰しおりました。。。

連日のコロナウイルスに関する報道でお察しのとおり、僕の学校のある江蘇省蘇州市でも感染者が増え続け、実は2週間以上前に緊急帰国させられていました ;(((

最初はそのことについてもブログで何かお伝えできればな、と考えていましたが、メディアや特に自分がよく使うSNS等で、いわゆる「偽ニュース(fake news)」が蔓延している印象を受け、そのせいで中国に対する世界中の印象が勝手に悪くなったり、根拠のない情報があたかも信憑性のある筋として独り歩きしたり、僕自身とても困惑しました。日本での報道や欧米のニュースサイトを見て、パニックに陥った際、現地の友人に問い合わせると、意外にみんなとっても落ち着いているんですね。

そんな中、飽くまで高校生の僕が余計な情報を発信して、中国、そしてUWC中国校が保とうと努めている印象を下げるのはどうかな、と悩み続け、この2週間近く自宅でただ黙々とぼんやり過ごしていました。

詳しい内容や名前などは失念しましたが、自分が渦中にいる時はどうしても「客観」という立場で自分を俯瞰できない、というのが人間の常なようで、事態が収束して自分の人生も元の軌道に戻ってから、いつか振り返ろうと思います。

今ただお伝えできるのは、僕(そして多くのUWCの友人)がものすっごく学校に戻りたい、ということです。卒業直前の今学期は、大学受験から解放されて、先学期我慢していた人との交流をもう少し身を入れて取り組める時期であっただけに、今は心の底から残念で、日々の生活にもなかなか楽しみを見出だせません。もちろん、授業やIBの最終試験に関する不安も、目前に大きく立ちはだかっています。

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違和感。。。?よくみれば車両は右側通行!!

さてさて、また前振りが長くなりましたが、本稿の目的は現状をひたすらに嘆き続けることではありません!!来週にUWC日本協会の二次面接があるそうですが、その中で勇気を振り絞り(?)中国校を志望してくださっている高校一年生の皆さん!そして、ただ常熟に興味のある方も!今回は、UWC中国校がある常熟で「日本人」としてどう買い物をしているか、ほんの少し書いていきたいと思います。参考になれば幸いです。中国校をグイグイ売り込んでいきます :))

画像の中で僕が向かっているのはどこでしょう。。。?店の中国名はタイトルにあるように、永旺梦乐城、もしくは単に永旺(”ヨンワン”と発音します)です。日本では結構身近ですよー

その前に一つ!ちょっと写真が重くてアップロードできませんでしたが、実は常熟では市の提供する自転車を利用してどこにでも行けます。学校の前にもその自転車のスタンドが整備されたので、市内を巡るにはとても便利です。そして、もちろん無料です(最初に自転車用のカード発行の為200元を払いますが、カードを返却すれば返金されます)。

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カードをかざすだけでロック解除!

簡単に使い方を説明すると、まずは市庁舎でこのバイクカードを発行してもらいます。そして、自転車を借りたいときは、近くの専用の自転車置き場を探し、自転車が写真のようにロックされているので、そのロックの機械の上にカードをかざし、利用するだけです。利用制限時間は連続1時間で、市内のどこに返却できる自転車置き場があるかを把握する必要がありますが、常熟校、そして僕が紹介したい店両方の前に幸い置き場があります。学校からその店までの所要時間も、自転車なら30分なので、かなり便利です。詳しい情報は、是非常熟に来てから。エコだし、無料だし、一石二鳥ですね。

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答え

はい、それではみなさん、「永旺とは何ぞや」という問題の答えは思いつきましたか?一応”ヨンワン”という発音もヒントのつもりでしたが、、、日本での名称とはかけ離れていたかもしれませんね。

写真をよーく見てください!

そうです、答えは「イオンモール」でした!

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中国の高級モールに割と入っているユニクロ。イオンでは中心にあります

永旺梦乐城常熟新区(イオンモール常熟新区)

永旺梦乐城常熟新区(官网)

このイオンモール、実は2019年の6月下旬に開業したばかりで、中国第20号店だそうです。以前から蘇州市の中心部付近には3店舗あることは知っていたのですが、学校から車で1時間以上の距離にあるので、わざわざ行くことはありませんでした。しかし、去年の夏休みが終わって常熟に戻ってきたら、近場に新しくできていて、とても興奮しました。新しいので内装もきれいです。

学校の更に近くには、吉麦隆という地元のスーパーもありますが、やや衛生面が気になったり、スケールがイオンほど大きくなかったり、値段も大して変わらなかったり、あとは日本人が求める品物が少なかったり、イオンに比べて魅力が少ないので、今年度はあまり通ってません。しかし、友人によっては、そもそも日本の商品目当てではなく、ただ必需品の補充、という人もいるで、その場合は吉麦隆の方が便利かもしれません。

ここで、申し訳ありませんが、時間が無くなってきたのと(流石に勉強が、、、)、いつものように前半でやや燃え尽きてしまったので、以下写真で、このイオンモールには実際どういう店が入っていて、何が購入できるのか、そしてそれ以外の特徴も交えつつ、ダイジェストでお送りします(すみません)。

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これは日本にもあるミルクティー店、coco(都可)。中国では一点点ほどの人気はありませんが、速いのと安いのとで一定の支持層がいます。

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すき家の牛丼。中国でも安くておいしい

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一部DAISOの商品も扱っている、イオンの生活用品売り場。吉麦隆よりクオリティの高い商品が手に入ります。品数も非常に多いので、大体のものはここでそろいます。日本の文房具を一部扱っているのもありがたいです。

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日本が侮っていられない「小米」も

そして、僕一押しの売り場はやっぱり何といってもスーパー!中国では何故か新鮮な野菜だったり、砂糖抜きのプレーンヨーグルトだったりがあまり見当たらないのですが、日系企業だけあってイオンでは、そのような日本では「どこにでもある」食料・飲料が手に入ります。

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プレーンヨーグルト。14.5元くらい

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羊頭狗肉?全世界の日本人留学生は「寿司」というワードに敏感な気がします。僕もです。でも、やっぱり「寿司」と「Sushi」って違うんですよね。。

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これも中国ではかなり貴重。砂糖の入っていないお茶。日本のブランドもあります。

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日本食の棚。個人的にはあまり満足してません。キューピーマヨネーズ、ドリップコーヒー、チョコレートなどは日本から輸入したものがありますが、みそ汁などはありませんでした。グラノーラもなぜかあるのですが、60元もするので買いません。必要ならタオバオで探します。

ふう、最後の一息頑張ります。皆さんご存じのとおり、中国ではオンラインマネーが想像を絶するほど流通しています。最近では現金を受け付けてくれない店もあるほどです。このイオンでも普通のレジカウンターもある横で、オンラインマネーならではの簡単決済カウンターもあります。日本のペイペイより遥かに利用されているWeChat Pay(微信支付)、アリペイ(支付宝)などが主な使えるアプリです。

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僕も今まで以上に書いて疲れましたが、わざわざここまで読んでいただきありがとうございます!

コロナウイルス、一体どうなっていくのか皆目見当もつきませんが、是非温かい目で中国を支援していただきたいです。

そして、来週UWCの面接を控えている受験生の方、中国校は日本協会派遣先では一番新しく、施設がきれいで、イオンもあるので、是非来てください!!!僕でも(?)合格できたので、最後は自信をもって、UWCで達成したい目標、理想などを面接で熱弁してください!ひっそりと応援しています。

それでは、再見~